9月下旬のある日、何気なく愛猫である「まる」の頭をみると...
ちょうど両耳の間のおでこに10円ハゲのようなものが出来てるではありませんか。
猫が毛づくろいをする際によくする行動で、後ろ足で頭ポリポリとする行動がありますよね。
その頭ポリポリのしすぎかな?と思ったのですが、そんは筈はありません。
だって、こんなにも綺麗にごっそりと抜けているのだから...。
ということで、愛猫の10円ハゲの原因を調べてみまいした。
同じ症状の猫ちゃんとお暮らしの方は参考にしていただければ嬉しいです。
目次
愛猫のまるに10円ハゲが...原因は突然の老い?病気?ケンカ?
まるは2019年で6才(人間で換算すると40才)を迎えるおじさん猫です。
人間ではないのでハゲの原因が老いじゃない事は確かですが、それ以外で原因と言えば病気かケンカくらいなもんです。
あれこれ考えても難なのでとりあえずネットで検索してみる事に。
とりあえずググってみた結果...
ヒットしたキーワードが「猫カビ」「皮膚糸状菌症」「真菌症」でした。
この3つは全て同じ意味なのですが、カビ!?菌!?と驚き。
検索に挙がった画像をみる限り確かに症状は似ている...。
まだ確定したわけではないですが、カビるんるんみたいなモノがまるの頭に寄生しているなんて...。
しかも、その菌は人間にも感染する可能性があるらしい。
猫カビ・皮膚糸状菌症とは?
皮膚糸状菌症(ひふしじょうきんしょう)とは、糸状菌とよばれる見るからに糸のような菌が感染することで脱毛や皮膚炎を起こす病気です。
- 感染すると円形脱毛になる以外にフケが出たりカサブタになったりする
- 猫ちゃん免疫が落ちていると感染しやすい
- 糸状菌はどこにでもいるから感染源はわからないが、猫の生活領域は除菌をした方がいい
- 感染するのは猫から猫へだけじゃ無く、人間にも他の動物にも感染する
- 完治するまで1ヶ月ほどの長期治療になる場合が多い
とりあえず病院へ(1回目の診察)
猫カビの可能性が濃厚になったところで、かかりつけの病院へ行ってきました。
お医者さんに経緯を説明すると、ウッド灯検査と顕微鏡検査2つの軽い検査をする事になりました。
ウッド灯検査とは、ウッド灯と呼ばれる紫外線照射装置で患部を照らしてカビがいるか目視チェックする検査だそうです。
顕微鏡検査とは、患部周辺の毛を2、3本抜いて顕微鏡で毛についたカビを見つける検査だそうです。
なんか面白そう(不謹慎..
2つの検査合わせて大体15~20分ほどかかり検査結果を教えていただきました。
症状を見る限り猫カビの症状とよく似ていますから。
詳しく聞いて見ると。
ウッド灯を照らしても光らない種類のカビもいるし。
2、3本の毛を確認してもその毛にカビが生息していない場合もあるんだそうです。
初期症状の時に検査をしても見つからない事は多々あるんだとか。
まるにくだされた猫カビ・皮膚糸状菌症の治療方法
ひとまず猫カビと診断されたまるにくだされた治療法は、抗真菌剤(イトラコナゾール錠)の内服療法。
カビをやっつけるお薬を毎日1錠、1週間飲み続けるというものでした。
お薬を1週間飲み終えたらまた病院に行き。
ハゲが進行してないか毛が生えてきているかをチェックして、今後をどうするかまた決めましょうとのこと。
お薬をもらってその日は帰宅。
治療開始して1週間後の状態(2回目の診察)
治療開始して1週間が過ぎたところ。
ハゲ状況は、広がりつつ少し毛が生えてきました。
お薬もなくなったので2回目の病院へ。
診察の結果、抗真菌剤が効いているものの、生き残りのカビるんるんが頑張ってる。そんな状況だそうです。
内服薬をさらに1週間の継続と、処方された消毒液で患部周辺の毛を毎日消毒する事になりました。
治療開始して2週間後の状態(3回目の診察)
治療開始して2週間が過ぎたところ。
ハゲの進行は止まり毛は生えてきたが1割ほど毛が生えてこない場所があるといった状況。
例によって、病院にて経過診察を受けました。
いつものようにハゲの進行度合いをチェックし、加えて今回は血液検査で肝臓の数値をチェックしました。
抗真菌剤は肝臓に負担のかかる薬なんだそうです。
肝臓が弱い猫ちゃんがその薬を使い続けると、食欲がなくなったりご飯を吐いたりと副作用が出てしまいます。
なので、薬の副作用で肝臓に負担がかかっていないかを血液検査で確認しました。
血液検査の結果は、肝臓の負担を示す数値が高くなっていました。
なので、抗真菌剤の使用を止める事になり、患部の消毒のみを続けることになりました。
患部周辺の毛を消毒するのを2週間続けて、またハゲが広がっていくようだったら病院へ連れていくということになりました。
猫カビの治療は長期戦
猫カビはお薬を飲めばすぐに治るような病気ではありません。
早くても完治までに1ヶ月はかかると思った方がいいと思います。
なぜかというと、治療をしつつカビが完全に消えたかを、ハゲの進行具合と毛の生え具合を見て判断するからどうしても長期治療になってしまう訳です。
体調をくずして免疫力の下がった猫ちゃんや人間が生活を共にしているとカビがうつってしまうかも知れません。
ですので、猫ちゃんやわんちゃんを多頭飼いをされている方は感染した猫ちゃんを隔離したり。
猫ちゃんの行動できる範囲をこまめに殺菌スプレーなどで消毒することをオススメします。
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